デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂東国五郎」の解説
坂東国五郎(初代) ばんどう-くにごろう
2代坂東又九郎の娘婿。坂東岩五郎の兄。おもに旅芝居で修業し,寛保(かんぽう)3年(1743)京都にいき,敵役をつとめる。寛延2年(1749)大坂中村十蔵座の「風流御所桜」の番場忠太で好評を博し,大坂敵役の首位となる。明和の中ごろまでに死去したとされる。大坂出身。屋号は阿波屋。
坂東国五郎(4代) ばんどう-くにごろう
初代芳沢(よしざわ)いろはの門から坂東重太郎に入門。大坂の宮地芝居,浜芝居で敵役を修業し,文化9年(1812)4代を襲名。敵役として活躍した。天保(てんぽう)(1830-44)末ごろ死去したとされる。前名は芳沢八蔵。俳名は芳雅,芳鉢。屋号は板屋,鳴田屋。
坂東国五郎(3代) ばんどう-くにごろう
初代山村友右衛門の門から坂東重太郎に入門。文化元年(1804)3代を襲名。大坂の舞台で敵役を得意とした。文政13年(1830)2代山村友右衛門を襲名。初名は山村国蔵。前名は坂東国蔵。後名は山村儀左衛門。俳名は登友。屋号は鳴田屋,日向屋。