基礎利益(読み)キソリエキ

デジタル大辞泉 「基礎利益」の意味・読み・例文・類語

きそ‐りえき【基礎利益】

生命保険会社本業で得た利益を示す指標。一般の会社の営業利益に近い。保険料収入利息及び配当金等収入などの収入から、保険金等支払金や事業費などの費用を差し引いて算出。基礎利益に、有価証券の売却損益や、臨時損益を加減すると経常利益になる。

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共同通信ニュース用語解説 「基礎利益」の解説

基礎利益

生命保険会社の本業のもうけを示す指標で、一般企業の営業利益に近い。保険料収入や利息、配当金などから保険金の支払いや事業費などを差し引き求める。財務内容の健全性を総合的に判断するため導入された。契約者に約束した予定利回りを実際の運用利回りが下回る「逆ざや」の状態が続いていても、十分な基礎利益があれば、ただちに経営が破綻する恐れはないとされる。

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保険基礎用語集 「基礎利益」の解説

基礎利益

生命保険会社のフローの収益力(保険本業の期間収益)を示す指標の一つを指します。経常利益から有価証券売却損益などのキャピタル損益や健全性維持のために必要な償却引当などの臨時損益を差し引いて算出します。この基礎利益は、損益計算書に項目がないため生命保険会社では、ディスクロージャー誌(保険業法で定められた業務及び財産の状況に関する説明書類)において項目を設け開示しています。ディクスロージャーの一環として、平成12年度決算から公表しています。

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