デジタル大辞泉
「塩辛い」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しお‐から・いしほ‥【塩辛】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]しほから・し 〘 形容詞ク活用 〙 - ① 塩けが強い。しょっぱい。また比喩的に、世の中の風当りが厳しい。せちがらい。
- [初出の実例]「此の鮭・鯛、塩辛・醤(ひしほ)などの塩辛(しほから)き物共をつづしるに」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)
- ② (芸能・文学などで)作意がある。
- [初出の実例]「あまりにせすぐせば、しほからき物なり」(出典:八帖花伝書(1573‐92)三)
- ③ 声がしわがれている。
- [初出の実例]「人の門々を塩(シホ)からき声、又はさもいつくしき声にて、時々の祝ひ詞にふしを付て云廻るもの」(出典:談義本・教訓不弁舌(1754)一)
塩辛いの語誌
古く「からし」は塩味とともに辛味をも表わしたが、両者を区別するために「しお(塩)‐からし」が生まれ、「からし」は辛味を専らとする方向へ変化したと考えられる。中世末期の「日葡辞書」ではカライは胡椒や芥子などのようにピリピリとする辛さを形容する語とみなしている。
塩辛いの派生語
しおから‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
塩辛いの派生語
しおから‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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