ひりひり(読み)ヒリヒリ

デジタル大辞泉 「ひりひり」の意味・読み・例文・類語

ひり‐ひり

[副](スル)
皮膚粘膜に、軽くしびれるような痛みを感じるさま。また、辛味が強く舌などが軽くしびれるさま。「日に焼けて背中ひりひり(と)する」「のどひりひり(と)する」
細長いものなどが、小刻みに震えるさま。
「くちなは出でて―とひろめきてやがて死ぬ」〈著聞集・二〇〉
[類語](1ぴりっとひりりびりりぴりりびりびりぴりぴりうずくずきずきしくしくちくちくひりつくしみる差し込む痛む痛める痛いきりきりずきんずきんがんがんちくり辛い辛口辛め塩辛いしょっぱい辛み鹹味かんみぴり辛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ひりひり」の意味・読み・例文・類語

ひり‐ひり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 細長いもの、小さいものなどが小刻みに動くさま、ひるがえるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「くちなはいでて、ひりひりとひろめきてやがてしぬ」(出典:古今著聞集(1254)二〇)
  3. 苦しさにもだえて痙攣するさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「鉄鉋玉来りて、〈略〉あたりて、そのままひりひりとして死でおじゃった」(出典:おあむ物語(1661‐73頃))
  4. 皮膚、神経などが、続けざまに、小さいがはげしく痛むさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「向臑から股がひりひりするは」(出典:滑稽本・和合人(1823‐44)初)
  5. 咽喉のかわくさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「のまねへでこてへられるものか。手拭を見たら、のどがひりひりすらア」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)二)
  6. 辛味を感じるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「ひりひりからいがい世やの鰹也」(出典:雑俳・柳多留‐一九(1784))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android