塩野半十郎(読み)シオノ ハンジュウロウ

20世紀日本人名事典 「塩野半十郎」の解説

塩野 半十郎
シオノ ハンジュウロウ

昭和期の考古学者



生年
明治31(1898)年8月19日

没年
昭和59(1984)年9月27日

出身地
東京都秋川市

学歴〔年〕
高等小学校卒

経歴
秋川市の農家出身で、独力で八王子市の楢原遺跡など多摩地方の縄文時代遺跡を主に、市川市の堀の内貝塚、岩槻市真福寺遺跡など関東地方一円の著名な遺跡も調査。農業知識を生かした独特の研究は実験考古学先駆となり「土の巨人」と呼ばれた。自宅に保管中の2万点の資料を昭和59年に東京国立博物館に寄贈した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「塩野半十郎」の解説

塩野半十郎 しおの-はんじゅうろう

1898-1984 昭和時代の考古学研究家。
明治31年8月19日生まれ。農業のかたわら東京八王子の犬目町中原などで住居跡の発掘指導。加住(かすみ)丘陵の宮下遺跡で発掘した縄文中期の深鉢型土器は昭和49年度の重要文化財に指定された。水仙などの新種をつくった園芸家でもある。昭和59年9月27日死去。86歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android