故事成語を知る辞典 の解説
士は己を知る者の為に死す
[使用例] 堅い言葉でいえば、「己を知る者のために死す」
[使用例] 士は己を知る者のために、死すとやら。その儀なれば、お家御安泰のため、およばずながら、犬馬の労をいたすでござりましょう[中山義秀*戦国史記・斎藤道三|1957]
[由来] 「史記―刺客伝」に見えることば。中国の春秋時代、
[解説] ❶「己を知る者」とは、自分の本当の価値をわかってくれて、全幅の信頼を置いてある仕事を任せてくれる人物、といったイメージ。「士」たるもの、そうそう簡単に命を投げ出すものではないのです。❷逆に言えば、命を投げ出してまで自分のために働いてもらおうと思えば、それ相応の覚悟を持って、相手に接しなければいけない、ということでしょう。
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