壱和(読み)いちわ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「壱和」の解説

壱和 いちわ

890-967 平安時代中期の僧。
寛平(かんぴょう)2年生まれ。奈良興福寺の増利に法相(ほっそう)をまなび,学識倶舎(くしゃ)宗の延祥と並び称された。天暦(てんりゃく)3年(949)延祥がさきに維摩会(ゆいまえ)講師になったため,尾張(おわり)(愛知県)熱田神宮に隠棲するが,神託により奈良にかえる。4年維摩会講師。少僧都康保(こうほう)4年5月死去。78歳。没年一説天禄(てんろく)元年。京都出身。俗姓は多治。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android