旺文社世界史事典 三訂版 「外交革命」の解説
外交革命
がいこうかくめい
オーストリアはオーストリア継承戦争でプロイセンにシュレジエンを奪われた。その報復のため宰相カウニッツのもと,プロイセンの孤立を目的として,1756年フランスと同盟を結んだ。これはヨーロッパにおける勢力均衡の大変動となった。すでにロシア・ザクセンがオーストリアと組んでいたため,ここにプロイセンは完全に包囲され,追いつめられたフリードリヒ2世は予防戦争を開始するが,帝国議会はプロイセンへの懲罰を決議したため,彼はほぼ単独でオーストリアとの七年戦争を戦わざるを得なくなった。
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