…こうして,プネウマ説にはじまり,肺での空気の出入りを意味していた〈呼吸〉は,現代生物学の用語では,細胞での基質からの水素原子の取出しと,その水素を酸素と化合させる際のエネルギーを用いてのATP生成(酸化的リン酸化)を意味するに至っている。【長野 敬】
【呼吸の生化学】
以上のような歴史的経過から,呼吸は古くは動物の呼吸運動をさす言葉であったものが,動物の外界とのガス交換(これを外呼吸という),さらに体液と細胞のガス交換(これを内呼吸という)をも含める言葉となった。そして,現在,生化学的には呼吸は次のように定義されている。…
…呼吸の目的は,空気中の酸素を肺に吸い込み,肺では酸素を血液に与え,炭酸ガスを血液から取り除くことである。この過程は外呼吸とよばれる。肺で酸素をもらった血液は,からだ全体に流れていき,細胞や組織に酸素を放出し,炭酸ガスを取り込んで肺に戻ってくる。…
※「外呼吸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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