外輪(読み)そとわ

精選版 日本国語大辞典 「外輪」の意味・読み・例文・類語

そと‐わ【外輪】

〘名〙
① つま先を外側にむけるさま。また、その足。そとわに。
※改正増補和英語林集成(1886)「Sotowa(ソトワ)アシ
※門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉一四「そとわに歩く小町もあれば」
信長公記(1598)首「清洲の城、外輪より城中を大事と用心、迷惑せられ候」
③ 外側の輪。がいりん

がい‐りん グヮイ‥【外輪】

〘名〙
① 船の両舷側や後尾にとりつけた大きな輪。それを回転させて、船を進める。外車
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「天秤仕掛の蒸気器械にて、外輪の船なり」
円形をなしたそとがわ。そとの回り。
日本風景論(1894)〈志賀重昂〉四「旧火口の外輪は」
車輪の外側につけた鉄製の輪。

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デジタル大辞泉 「外輪」の意味・読み・例文・類語

がい‐りん〔グワイ‐〕【外輪】

外側の。そとわ。
車輪の外側に取り付けられる鉄の覆い。
外車がいしゃ2」に同じ。

そと‐わ【外輪】

つま先を外側に向けて歩くこと。また、その足。⇔内輪うちわ
外側の輪。がいりん。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外輪」の意味・わかりやすい解説

外輪
がいりん

鉄道車輪の摩滅脱線を防ぐために,車輪の外周を包む鋼製の輪のこと。

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世界大百科事典(旧版)内の外輪の言及

【外車船】より

…外輪船ともいう。推進用に外車paddle wheel(以前は外輪と呼ばれたが,現在,専門用語としては外車が広く用いられる)と呼ばれる水車のような装置を備えた船。…

※「外輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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