夢幻泡影(読み)ムゲンホウヨウ

デジタル大辞泉 「夢幻泡影」の意味・読み・例文・類語

むげん‐ほうよう〔‐ハウヤウ〕【夢幻泡影】

仏語。夢と幻と泡と影。人生のはかないことのたとえ。
[類語]人生わずか五十年人生朝露ちょうろの如し浮生ふせい夢の如し邯鄲かんたんの枕命は風前のともしびの如し蜉蝣かげろうの命蜉蝣ふゆう一期いちご

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精選版 日本国語大辞典 「夢幻泡影」の意味・読み・例文・類語

むげん‐ほうよう‥ハウヤウ【夢幻泡影】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。夢とまぼろしあわと影のことで、人生のはかないことにたとえていう。
    1. [初出の実例]「夢幻泡影(ムゲンホウエウ)よりなほあだなる一生の身をすてずして」(出典:大智仮名法語(1366頃))
    2. [その他の文献]〔金剛経〕

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四字熟語を知る辞典 「夢幻泡影」の解説

夢幻泡影

夢とまぼろしとあわと影のことで、人生のはかないことにたとえていう。

[使用例] 道を求めて行き、やがて無常にたどりつき、一切有為法が夢幻泡影の如く感じられたとき、円寂に帰さなくともよい、という思いにたちいたったのではないか[立原正秋*冬のかたみに|1975]

[解説] 元来は仏教語。「影」を「よう」と読むのは呉音

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