大乗的(読み)ダイジョウテキ

精選版 日本国語大辞典 「大乗的」の意味・読み・例文・類語

だいじょう‐てき【大乗的】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 仏の教えの大乗の真理にかなうさま。
    1. [初出の実例]「東洋の禅や、一般に大乗的な宗教の行為の決定に形式の善をとって、実質の善をとらないのもそのためなのである」(出典:学生と教養(1936)〈鈴木利貞編〉教養と倫理学〈倉田百三〉五)
  3. 個人の感情目先の小さな利益にとらわれないで広い大きな立場から事実を判断したり、それに対して行動したりするさま。大局的。
    1. [初出の実例]「小乗的にも大乗的にも、本願を成就せずには苟も死にきれぬ」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の花見)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android