大伴咋(読み)おおとものくい

改訂新版 世界大百科事典 「大伴咋」の意味・わかりやすい解説

大伴咋 (おおとものくい)

6~7世紀初めの豪族生没年不詳。囓,咋子とも書く。《日本書紀》によると,587年(用明2),物部守屋討伐の軍に加わったのをはじめ,591年(崇峻4)には任那再建軍の大将軍となり,601年(推古9)には高句麗に派遣されるなど,軍事外交の面に活躍,608年隋使裴世清来朝のおりには朝廷において国書奏上の任にあたった。《続日本紀》によると冠位は大徳で,吹負(ふけい)の父,牛養の祖父
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大伴咋」の解説

大伴咋 おおともの-くい

?-? 飛鳥(あすか)時代の豪族。
大伴金村(かなむら)の子。用明天皇2年(587)物部守屋(もののべの-もりや)の征討に参加。崇峻(すしゅん)天皇4年大将軍のひとりとして任那(みまな)(朝鮮)復興の遠征軍を指揮して筑紫(つくし)までいくが,5年天皇が暗殺され渡航を中止。推古天皇9年新羅(しらぎ)(朝鮮)に侵略された任那をすくうため高句麗(こうくり)(朝鮮)へ派遣された。名は囓,咋子ともかく。

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