冠位(読み)カンイ

  • かんい クヮンヰ
  • かんい〔クワンヰ〕

大辞林 第三版の解説

かんむりと位。
冠の色や材料によって表す官人の朝廷における位階、およびその制度。推古天皇の時(603年)、冠位十二階を定めたのに始まる。その後天武天皇の時、親王四階、諸王八階、諸臣四十八階に改められたが、文武天皇の時(701年)、位記をもって代えられるまで約百年間続いた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① かんむりと位。
② 冠(かん)によって表わした位階。推古天皇一一年(六〇三)、初めて冠位の制を定め、一二階(各大小の徳冠、仁冠、礼冠、信冠、義冠、智冠)に分け、冠服共に色(紫、青、赤、黄、白、黒の濃淡)で区別した。天武天皇一四年(六八五)、親王、諸王一二階、諸臣四八階となった。
※書紀(720)推古一一年一二月「始行冠位、大徳・小徳〈略〉大智・小智并十二階、並以当色絁縫之」

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世界大百科事典内の冠位の言及

【位階】より

…官人社会における個人の地位を表す序列・等級。
[冠位制の流れ]
 日本における位階制は603年(推古11)の冠位十二階に始まる。これは,官人序列を冠の色によって表そうとするもので,源流は朝鮮半島の制度に求められる。…

【位記】より

…位階を授けるときに発給する公文書。飛鳥浄御原令の施行にともない689年(持統3)はじめて発行されたが,このときは冠位と位記を併用した。しかし,大宝令の施行とともに冠位を廃し,位記一本立てとした。…

※「冠位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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