大千世界(読み)ダイセンセカイ

デジタル大辞泉 「大千世界」の意味・読み・例文・類語

だい‐せんせかい【大千世界】

仏語三千大千世界の一。中千世界を千集めたもので、仏の教化の及ぶ範囲の意に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「大千世界」の意味・読み・例文・類語

だい‐せんせかい【大千世界】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。三千大千世界の一つ。すなわち、須彌山(しゅみせん)中心として、日月・四天下・六欲天梵天がその周囲を囲むものを一世界とし、この一世界を千個集めた世界を小千世界、さらに、小千世界を千個集めた世界を中千世界、そして、この中千世界千個を集めた世界をいう。この小千世界・中千世界・大千世界の三種を合わせて三千大千世界という。大千界。大千。
    1. [初出の実例]「たとひ大千世界に、みてらん火をもすぎゆきて、仏の御名をきくひとは、ながく不退にかなふなり」(出典:三帖和讚(1248‐60頃)浄土)
    2. [その他の文献]〔法苑珠林‐三〕

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世界大百科事典(旧版)内の大千世界の言及

【三千大千世界】より

…同様に小千世界が千個まとまったものを中千世界と呼ぶ。中千世界が千個まとまったものを大千世界と呼ぶ。大千世界は小中大の3種の千が重なったものであるから三千大千世界ともいう。…

※「大千世界」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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