大和尚(読み)ダイワジョウ

デジタル大辞泉 「大和尚」の意味・読み・例文・類語

だい‐わじょう〔‐ワジヤウ〕【大和尚/大和上】

戒和上としての最高を意味する尊称鑑真がんじんに贈られたものを最初とする。
だいおしょう(大和尚)

だい‐かしょう〔‐クワシヤウ〕【大和尚/大和上】

「だいおしょう(大和尚)」の天台宗で用いる読み方

だい‐おしょう〔‐ヲシヤウ〕【大和尚】

徳の高い僧。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大和尚」の意味・読み・例文・類語

だい‐わじょう‥ワジャウ【大和尚・大和上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「わ」は「和」の呉音真言法相律宗で用いる読みかた )
  2. 戒和上としての最高を意味する尊称。鑑真に贈られたものを最初とする。
    1. [初出の実例]「天平勝宝六年甲午正月一二日丁未、副使従四位上大伴宿禰胡麻呂奏、大和上到竺志太宰府」(出典:観智院本唐大和上東征伝(779))
  3. だいおしょう(大和尚)

だい‐おしょう‥ヲシャウ【大和尚・大和上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 徳の高い、すぐれた僧。名僧。また、和尚の尊称。
  3. 僧侶の位。法印大和尚位のこと。
  4. 身体の大きくたくましい僧。
  5. 江戸時代茶道などの偉い師匠。大先生
    1. [初出の実例]「しゃの湯ではおれも大おしゃうだが」(出典:黄表紙・高漫斉行脚日記(1776)中)

だい‐かしょう‥クヮシャウ【大和尚・大和上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「か」は「和」の漢音。天台宗で用いる読みかた ) ⇒だいおしょう(大和尚)

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