大宮大神(読み)おおみやたいじん

日本歴史地名大系 「大宮大神」の解説

大宮大神
おおみやたいじん

[現在地名]東村伊佐部・阿波崎・下須田入会地

祭神は健御雷之男命、配祀は誉田別命ほか八柱。旧村社。社伝によれば、健御雷之男命が、東国征討時に行在所を当地に置き、のち鹿島に移ったという。中世までは、毎年一月七日の御扉祭事には鹿島神宮から奉幣使があったと伝え、現在も奉幣使の着船した所をアガバと称する。古くは大宮阿磐神社と称したが、のち根崎大宮大明神・大宮大明神と改称し、伊佐部いさぶ阿波崎あばさき下須田しもすだ三ヵ村の総鎮守となった。


大宮大神
おおみやたいじん

[現在地名]美浦村土浦

土浦つちうらの北側の台地にある。祭神は天照大神・日本武尊・天太玉命。旧村社。社伝によれば、天武天皇の世に当地に居住した生田長者満盛が氏神として創建し、伊勢の大神を奉斎した。のち安倍仲成が朝廷の許可をえて正式に勧請し、安中あんじゆう郷二四ヵ村の総鎮守となったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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