改訂新版 世界大百科事典 「大屯山」の意味・わかりやすい解説 大屯山 (だいとんざん)Dà tún shān 台湾の西北端にある火山で標高1087m。陽明山,竹子山などとともに一連の火山群をつくっている。比較的最近まで火山活動が行われていたため,頂上付近には各所に硫気孔がある。火口は雨季には水がたまり天池とも称される。中腹から山麓にかけては陽明,北投などの温泉が湧出して,台北市民の保養地となっている。頂上付近の気候は日本の鹿児島県南部のそれに近く,冬季積雪を見ることがある。執筆者:西村 睦男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「大屯山」の意味・わかりやすい解説 大屯山だいとんざん / タートゥンシャン 台湾島北部の火山。台北の北郊16キロメートルに位置する。標高1090メートル。七星(しちせい)山(1120メートル)、紗帽(しゃぼう)山とともに大屯火山群を形成する。この火山群は安山岩と集塊岩により構成され、錐(きり)状の地形が特色で、南北22キロメートル、東西20キロメートルの地域に広がる。域内に七つの温泉があり、とくに、新北投(しんほくとう)温泉、陽明山(ようめいさん)(旧草山(そうざん))温泉、金山温泉が有名である。付近に景勝地が多く、台湾北部の一大観光地を形成している。[劉 進 慶] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by