20世紀日本人名事典 「大山倍達」の解説
大山 倍達
オオヤマ マスタツ
- 生年
- 大正12(1923)年6月4日
- 没年
- 平成6(1994)年4月26日
- 出生地
- 旧朝鮮・京城
- 別名
- 韓国名=崔 永宜(チェ ヨンイ)
- 学歴〔年〕
- 山梨少年航空学校卒
- 経歴
- 満州・朝鮮で育ち、16歳で日本軍の兵隊として山梨県の部隊に入隊。のち日本に帰化。9歳のころから拳法を学び、17歳で2段を取得。昭和22年全日本空手道選手権に優勝後、渡米。牛を素手で倒すなどの修業を続け、プロレスラー・プロボクサーを相手に270戦負け知らず。手刀でビールびんを切り捨てる技は“神の手”と称された。31年大山道場を開き、39年国際空手道連盟極真会館発足。寸止めではなく相手を直接攻撃するフルコンタクトを取り入れた極真空手を創始した。のち世界140カ国に公認支部道場が置かれ、1200万人以上の会員を有するほどになる。50年には第一回オープントーナメント全世界空手選手権を開催。また51年興業会社・マス大山エンタープライズを設立したが、平成4年倒産。著書に「秘伝極真空手」「世界ケンカ旅行」「昭和五輪書」「わがカラテ革命」など多数。劇画「空手バカ一代」(梶原一騎)のモデルとして知られ、今日の空手ブームを築いた立役者。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報