大山崎離宮八幡宮(読み)おおやまざきりきゅうはちまんぐう

百科事典マイペディア 「大山崎離宮八幡宮」の意味・わかりやすい解説

大山崎離宮八幡宮【おおやまざきりきゅうはちまんぐう】

京都市大山崎町に鎮座する離宮八幡宮の通称。主祭神酒解(さかとけ)大神。旧府社。〈油の神様〉として著名天王(てんのう)山南麓,西国(さいごく)街道に面し,淀(よど)川遡上で京都へ到る入口という水陸交通の要地にあって,平安末ごろから付近の住人が石清水(いわしみず)八幡宮の神人として荏胡麻(えごま)油を商った。鎌倉〜室町時代には大山崎油座を結成,石清水八幡宮への神事奉仕の代わりに,美濃(みの)国不破(ふわ)関以下の関銭や津料免除などの特権を許され,西国からの原料の仕入れ,畿内近国一帯の販売権を独占し繁栄した。室町後期には石清水八幡宮の元宮の地とみられた当地に社殿が整備され,油座衆の結束の要とされた。当時は石清水八幡宮の末社で〈八幡離宮〉といったが,戦国期以降独立の気運を高め,江戸初期に独立。《離宮八幡宮文書》は油座関係文書として貴重。→

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旺文社日本史事典 三訂版 「大山崎離宮八幡宮」の解説

大山崎離宮八幡宮
おおやまざきりきゅうはちまんぐう

京都府乙訓 (おとくに) 郡大山崎町にある神社
859年宇佐八幡神を男山(石清水八幡)に迎える途中嵯峨天皇河陽 (かや) 離宮のあったこの地に一時止まり奉祀したことに始まる。陸上河川交通要衝にあり,ここを本所とする油座神人 (じにん) は有名。

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