大島・小島(読み)おおづちしま・こづちしま

日本歴史地名大系 「大島・小島」の解説

島・小
おおづちしま・こづちしま

[現在地名]高松市亀水町、岡山県玉野市

備讃瀬戸で最も対岸が近い地にある島で、高松市に近い小槌島と、その北にあって北半が玉野市に属する大槌島の間を槌戸つちのと瀬戸という。ともに円錐状の山地からなり、大槌島の面積は約〇・二平方キロ、標高一七〇・八メートル。小槌島はこれより一回り小さく、標高一一二・九キロ。古くは両島合せてきようヶ島とよんだ。保元の乱に敗れて讃岐へ配流された崇徳上皇が、配所鼓岡つづみがおか(現坂出市)に在った時、供養のためと五部大乗経を書写して都へ送ったところ、経の功力によって都を呪うと疑われて納受されず、そのまま送り返されてきた。上皇は怒って五部大乗経の箱に竜宮城へ納め給えと血書して椎之門すいのとの海に浮べたところ、海上に火が燃え中から童子が出て舞をまって納めたという(白峯寺縁起)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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