大息(読み)タイソク

デジタル大辞泉 「大息」の意味・読み・例文・類語

たい‐そく【大息/太息】

[名](スル)大きなため息をつくこと。嘆くこと。「天を仰いで―する」「長―」

おお‐いき〔おほ‐〕【大息】

落胆したり、心配したりしたときなどに、大きくつくため息。吐息。「大息をつく」

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精選版 日本国語大辞典 「大息」の意味・読み・例文・類語

たい‐そく【大息・太息】

  1. 〘 名詞 〙 大きく息をすること。特に、大きなためいきをつくこと。なげくこと。ためいき。
    1. [初出の実例]「大臣家令小治田志毘大息曰、嗟乎此家嫡子、何有此爵乎」(出典家伝(760頃)下)
    2. 「巻をとぢて覚えず大息(タイソク)流涕(りうてい)せしめざるもの少なし」(出典:落梅集(1901)〈島崎藤村七曜のすさび・火曜日新茶)
    3. [その他の文献]〔史記‐蘇秦伝〕

おお‐いきおほ‥【大息】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心配事のある時や落胆した時などに大きくつく息。ためいき。といき。
    1. [初出の実例]「大息うちつきて、ねもいらずして、夜もすがら物をおもひたるけしきなり」(出典:古今著聞集(1254)一二)
  3. 安心した時に大きくつく息。
    1. [初出の実例]「六時なれば、事良しとて、大いきつき給ひけり」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)

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普及版 字通 「大息」の読み・字形・画数・意味

【大息】たいそく

長嘆する。ため息。〔楚辞離騒〕長大息して、以て涕(なみだ)を掩(おほ)ふ 民生多艱(たかん)なるを哀(かな)しむ

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