日本歴史地名大系 「大朝村」の解説
大朝村
おおあさむら
北の
村域内には縄文遺跡として
「三代実録」貞観元年(八五九)三月二六日条に「安芸国正六位上大麻天神」が従五位下を授けられたことが記されるが、これが大朝の地名の初見と考えられる。同天神は鎌倉時代の「安芸国神名帳」に「大麻明神」とみえ、「芸藩通志」は「大朝村に云伝ふるには、昔この村に少彦名を祭る、京五条天神と同じ神なりしが、中古祠廃しければ、神体を小祠威徳天神に遷し奉り併せ祭る、(中略)大朝村の文字も昔は大麻と書きしなり」と記す。「天台座主記」文永五年(一二六八)一一月の記事に、叡山西塔領として「大朝庄」がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報