大杉峡谷(読み)おおすぎきょうこく

改訂新版 世界大百科事典 「大杉峡谷」の意味・わかりやすい解説

大杉峡谷 (おおすぎきょうこく)

三重県南部,多気郡大台町の旧宮川村にあり,宮川の最上流部の峡谷大杉谷ともいう。年間降水量5000mm以上の多雨地である大台ヶ原山(1695m)の東麓にある峡谷で,日本有数の美林地をなしている。密林なかにある千尋滝堂倉滝,巴滝など20余の豪壮な飛瀑や峡谷と原生林からなる。吉野熊野国立公園の一部で,1972年大杉谷として天然保護区域に指定された。豊富な降水量を利用するため1957年堤高88.5m,有効貯水量5万6500m3宮川ダムが建設された。
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百科事典マイペディア 「大杉峡谷」の意味・わかりやすい解説

大杉峡谷【おおすぎきょうこく】

大杉谷とも。三重県中南部,奈良県境の大台ヶ原山に発する宮川最上流の峡谷。原始林におおわれた断崖の下を千尋(せんびろ)滝,ニコニコ滝など多くの滝をなして流れる。中世まで伊勢神宮の式年造営材が伐り出されていたとされる。吉野熊野国立公園に属し,大台町から大台ヶ原山へ至る登山路が通じる。
→関連項目三重[県]宮川

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デジタル大辞泉プラス 「大杉峡谷」の解説

大杉峡谷

三重県多気郡大台町の宮川最上流部に位置する渓谷。大杉谷ともいう。全長約10キロ。原始林に覆われた深い谷川に、七ツ釜滝、千尋(せんぴろ)滝など大小の滝がかかる。吉野熊野国立公園に属する天然保護区域。

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