日本歴史地名大系 「大田町遺跡」の解説 大田町遺跡おおたちよういせき 兵庫県:神戸市須磨区大手村大田町遺跡[現在地名]須磨区大田町五―七丁目六甲(ろつこう)山系に源流をもつ妙法寺(みようほうじ)川左岸に形成された標高一〇メートル程度の自然堤防上に立地する。七世紀半ば前後から一〇世紀代にかけての遺跡で、「須磨駅」ないしは郡領クラスの住居または官衙的施設を含むとみられる集落遺跡。平成三年(一九九一)に三次の発掘が行われ、東西は約一〇〇メートル以上の遺跡であることが判明した。第一次調査では奈良―平安時代の大型建物跡を含む掘立柱建物跡六棟が発見され、七―一〇世紀の須恵器・土師器・黒色土器・緑釉・円面硯などが出土している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by