コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

大腿骨頭すべり症 だいたいこっとうすべりしょう Slipped Femoral Capital Epiphysis

1件 の用語解説(大腿骨頭すべり症の意味・用語解説を検索)

家庭医学館の解説

だいたいこっとうすべりしょう【大腿骨頭すべり症 Slipped Femoral Capital Epiphysis】

[どんな病気か]
 大腿骨(だいたいこつ)(ももの大きな太い骨)が骨盤(こつばん)と股関節(こかんせつ)をつくる部分を骨頭(こっとう)(大腿骨頭(だいたいこっとう))といい、子どもでは、骨頭のすぐ下に骨端線(こったんせん)(骨が成長する部分)があります。
 かたい骨に挟まれた軟骨部分である骨端線は、外力に弱く、骨頭に無理な力がかかると、その部分で後方にずれてしまいます。これが、大腿骨頭すべり症です。
 この病気は11~15歳くらいの、ぼてっとした肥満型の男子に多くみられます。
 原因の1つに成長ホルモン性ホルモンの異常があるといわれています。
[症状]
 外傷をきっかけにして、突然、強い股関節の痛みがおこり、歩けなくなる急性型と、徐々に股関節の痛みが強くなって、脚(あし)を引きずって歩く慢性型があり、慢性型のほうが多くみられます。
 股関節は、骨頭がずれているために動きが悪くなります。
 X線写真では、骨頭が後方へすべっているのがみられ、CT検査をすると、その程度がよくわかります。
[治療]
 急性型では、手術で骨に鋼線を通して牽引(けんいん)し、ずれをゆっくり整復するか、または麻酔をかけて手で整復した後、大腿骨頭をねじ釘(くぎ)で固定します。
 慢性型では、ずれが軽い場合には、そのままの位置で骨頭をねじ釘で固定しますが、重症の場合には、骨を切る手術(矯正骨切り術)を行ないます。
 骨頭のすべりを放置していると、成人してから変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)(「変形性股関節症」)になり、強い痛みがおこる危険性が大きくなります。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

大腿骨頭すべり症の関連キーワード大腿骨大腿四頭筋下腿骨大腿大腿筋下肢骨腿骨大腿部大腿骨骨折脛大腿骨指数

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

大腿骨頭すべり症の関連情報