日本歴史地名大系 「大間広遺跡」の解説 大間広遺跡おおまびろいせき 三重県:多気郡勢和村古江村大間広遺跡[現在地名]勢和村古江濁(にごり)川左岸、色太本郷(しきふとほんごう)の北西、通称大間広にある。北方の丘陵から南の濁川に向けて舌状に延びる台地の上方に位置する。標高は八四―九〇メートル。同河流までは約三三〇メートル。現在は畑地。遺物は台地頂部を中心に、西斜面にも広がり、南北約一〇〇メートル、東西約八〇メートルである。主な採集遺物には縄文式土器・石器がある。縄文式土器は早期の神宮寺式・大川式類似の押型文、前期は北白川下層I・II式、中・後期土器があり、北白川下層II式が比較的多い。石器には有舌尖頭器、神子柴型の打製石斧、石鏃・掻器・石匙・石錐などがみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by