大阪近鉄バファローズ(読み)オオサカキンテツバファローズ

デジタル大辞泉 「大阪近鉄バファローズ」の意味・読み・例文・類語

おおさか‐きんてつバファローズ〔おほさか‐〕【大阪近鉄バファローズ】

オリックスバファローズ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大阪近鉄バファローズ」の意味・わかりやすい解説

大阪近鉄バファローズ
おおさかきんてつばふぁろーず

パシフィック・リーグ(パ・リーグ)に所属したプロ野球球団。欧文表記はOsaka Kintetsu Buffaloes。フランチャイズを大阪府に置き、大阪ドーム(現、京セラドーム大阪)を本拠地としていた。球団名の変遷は、近鉄パールス(1950年)―近鉄バファロー(1959年)―近鉄バファローズ(1962年)―大阪近鉄バファローズ(1999~2004年)。2004年(平成16)オリックス・ブルーウェーブ(現、オリックス・バファローズ)に吸収合併された。

 1950年(昭和25)の2リーグ分立と同時に発足。4年連続最下位でスタートし、その後も1958年からの10年間で最下位9回、通算19回の最下位は、球団存続中、両リーグを通じて最多であった。左腕エースの鈴木啓示(けいし)が台頭し始めた1960年代後半に、ようやく最下位を免れるようになった。それでも優勝には届かず、1979年に初めてリーグ優勝するまで実に30年もかかった。初優勝の原動力は、ヤクルトスワローズ(現、東京ヤクルトスワローズ)から移籍してきたチャーリー・マニエルCharles Fuqua Manuel(1944― )で、本塁打王を獲得して最優秀選手(MVP)に選ばれた。翌1980年もマニエルは猛打を振るい、本塁打と打点の二冠王となって2年連続リーグ優勝に貢献。しかし、両年とも日本シリーズでは広島東洋カープと対戦し、いずれも最終第7戦で敗退した。監督西本幸雄(ゆきお)(1920―2011)は、阪急ブレーブス(現、オリックス・バファローズ)監督時代にも1967年から3年連続して日本シリーズで読売ジャイアンツ(巨人)に敗れており、「悲運の名将」とよばれた。このころは、捕手の梨田昌孝(なしだまさたか)(1953― )、野手の佐々木恭介(きょうすけ)(1949― )、平野光泰(みつやす)(1949―2023)、栗橋茂(くりはししげる)(1951― )らが主力をなした。その後、大石大二郎(だいじろう)(1958― )、金村義明(かねむらよしあき)(1963― )らが中心選手に成長。エースの阿波野秀幸(あわのひでゆき)(1964― )の活躍もあり、1989年(平成1)、仰木彬(おおぎあきら)(1935―2005)監督の下、9年ぶりのリーグ優勝を果たした。しかし日本シリーズでは巨人に3連勝後に4連敗し、日本一を逃した。1990年には新人の野茂英雄(のもひでお)が最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠王を獲得し、1995年に大リーグのロサンゼルス・ドジャースへ移籍するまでエースとして活躍した。球団創設以来、大阪球場、藤井寺球場、日本生命球場(日生(にっせい)球場)を本拠地、もしくは準本拠地として使用してきたが、1999年から大阪ドームに本拠地を移転。これにあわせ、球団名も大阪近鉄バファローズに変更した。翌2000年に梨田が監督に就任し、2001年にはシーズン最多本塁打の日本記録に並ぶ55本のホームランを打ったタフィ・ローズと打点王となった中村紀洋(のりひろ)(1973― )の3、4番コンビを中心にした豪快な打線でリーグ優勝を遂げた。2004年6月にオリックス・ブルーウェーブとの球団合併案が浮上。1球団減によるリーグ再編の動きをめぐり、9月には選手会が日本プロ野球史上初のストライキを行うという事態にまでなったが、最終的には両球団の合併は承認された。そのため、一度も日本一になれぬまま、同年限りで球団の歴史は幕を閉じた。

 通算成績は、3261勝3720敗271分け、リーグ優勝4回。

[山下 健]

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とっさの日本語便利帳 「大阪近鉄バファローズ」の解説

大阪近鉄バファローズ

buffalo=水牛(第四代監督・千葉茂のあだ名“猛牛”から)

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大阪近鉄バファローズ」の解説

大阪近鉄バファローズ

日本のプロ野球球団の名称。1999~2004年。

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