大雪高原温泉(読み)たいせつこうげんおんせん

日本歴史地名大系 「大雪高原温泉」の解説

大雪高原温泉
たいせつこうげんおんせん

[現在地名]上川郡上川町字層雲峡

層雲峡そううんきようから南西に約二四キロ入った、高根ヶ原たかねがはら東麓のヤンペタップ川とユスミ沢の出会いにある。標高一三五〇メートル。大雪山国立公園のうち。泉質は酸性硫化水素泉、泉温は摂氏九六度。動脈硬化症・抹梢循環障害・糖尿病に効能がある。高地にあるため営業は六月から一〇月の五ヵ月間。温泉は大正五年(一九一六)営林署員によって発見された。昭和二九年(一九五四)台風一五号で生じた風倒木の運搬のため林道が温泉近くまで延び、同三八年に大雪高原ホテルが建設された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大雪高原温泉」の意味・わかりやすい解説

大雪高原温泉
たいせつこうげんおんせん

北海道中央部、上川(かみかわ)総合振興局管内の上川町にある温泉。大雪山火山群の白雲(はくうん)岳南東方の標高1350メートルの秘境にあり、ヤンペタップ川上流に沿う。大自然の懐(ふところ)に深く包まれ、付近にはハイマツ高山植物群落が分布し、多数の池沼を含む湿原などがある。泉質は硫黄泉である。湯量豊富で間欠泉がある。旭川(あさひかわ)市などからバスの便があり、夏季のみ営業する宿泊施設がある。

岡本次郎

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