天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず(読み)てんのときはちのりにしかず、ちのりはひとのわにしかず

故事成語を知る辞典 の解説

天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

何かをするに際しては、それに携わる人々の心が一つになっていることが最も大切だ、ということ。

[使用例] まことに「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」で、和の欠けた国家隆昌し、発展したためしはありません[高神覚昇*般若心経講義|1934]

[由来] 「孟子こうそんちゅう・下」に出て来る、孟子のことばから。城を攻めるときには、「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず(いくら運勢がいい時でも、地形の有利さにはかなわない。地形の有利さも、人々の心が一つになっていることにはかなわない)」というのが、そのことば。だから、善政を行って人々の気持ちをつかめば、戦って負けることはないのだ、と説いています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

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