運勢(読み)ウンセイ

デジタル大辞泉 「運勢」の意味・読み・例文・類語

うん‐せい【運勢】

人の持っている幸運・不運の巡り合わせ。「星座運勢を占う」
[類語]運命命運天運天命巡り合わせ回り合わせ星回り命数暦数宿命宿運定め時運因縁

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精選版 日本国語大辞典 「運勢」の意味・読み・例文・類語

うん‐せい【運勢】

  1. 〘 名詞 〙 運命の進み方。人の持って生まれた運命。運・不運の巡り合わせ。〔和英語林集成初版)(1867)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「運勢」の意味・わかりやすい解説

運勢
うんせい

運命の進み方。人のもって生まれた運命。運・不運の巡り合わせ。中国では古くから、自然の理法を「天」とし、人事もまた天の命(天命)によって定まるという考え方があった。それが陰陽(いんよう)説や五行(ごぎょう)説によって補強され、種々の思想と結び付いて複雑さを加えた。日本でもその考え方や判断技術を受け入れ、初めは国家権力と結び付いていたが、しだいに信頼性が薄れ、下級の神人や陰陽師(おんみょうじ)たちが各地を放浪して生活の手段とするとともに、広く知識を伝播(でんぱ)することになった。

 運勢や運命を推測し、判断しようとする技術が卜占(ぼくせん)(占い)である。それには、売卜者による運命鑑定や運勢判断と、一般人の行う占いとがあるが、区別しにくい場合もある。判断の元になる場面は、(1)天体運行や自然現象など人力を超えたものの場合、(2)生年月日や、手相、人相、ほくろなど生得的な体の特徴などの場合、(3)夢のように、意図的ではないにしても、まったくの無意識ともいいきれない場合、(4)さいころくじ、年占など、判断の場面を人が設ける場合などがあり、またそれらを組み合わせて判断の材料にする。判断そのものについては、手相、筮竹(ぜいちく)などのように、あらかじめいちおうの基準があって当てはめるもの、さいころ、くじなどまったくの偶然に任せるもの、持ち上げて重く感じるか軽く感じるかという重軽石(おもかるいし)など、判断の基準がさだかでないものなどがある。夢の場合でも、悪い夢だと逆夢として、判断を都合よく解釈したりすることがある。

 人はだれも未来を正確に予知することができないから、以上の手段もすべて気休めにすぎないが、人によっては、そのために心の安定を得られる場合もあろう。現代科学万能の時代であり、また自分の未来は、自ら努力と判断によって切り開かなければならない。しかし科学によっても未解決の部分は多く残されており、また人間は弱い存在であるために、判断を超人間的な力に求めたり、偶然にゆだねる傾向はいまも衰えていない。むしろ社会生活が複雑になるにつれて、運勢判断や占いの方法は多様化した。ただ、運勢判断に対する信頼度は、時とともに薄らいで、単なるジンクスや遊びの要素が濃くなってきた。それよりも、かつてはこのようなことが信じられてきたということが、歴史的、社会的、心理的な事実であり、それを分析することによって、民族文化や人類文化を解明するための、重要な手掛りとなるはずである。

[井之口章次]

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占い用語集 「運勢」の解説

運勢

各個人の命運の勢いのこと。運勢は常に一定ではなく、各個人・時期・周囲の状況によって変わるものとされる。また、本人の心の成長によっても変化が可能であるとされている。

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