天上山(読み)てんじようやま

日本歴史地名大系 「天上山」の解説

天上山
てんじようやま

[現在地名]津南町谷内

谷内やち赤沢あかさわ本村の南にある。標高五八二・二メートル。赤沢城跡からは南方約二・五キロに位置する。山腹には杉・雑木が鬱蒼と繁茂するが、山頂に至れば広闊で展望が開け、高原状を呈し、畑地も多い。頂上に権現の石祠があり、付近権現堂ごんげんどう遺跡とよぶ。かつて広壮な堂宇があったが、信濃国小菅こすげ(現長野県飯山市)に移されたと伝える。付近に祓沢はらいざわ禰宜坂ねぎざか祝部原はふりべはら御手洗池みたらしいけ大門だいもんなどの地名があり、大門の道の両側に石を立て、その跡を示す。谷内から権現堂に向かう大門道路があったのであろう。暦応四年(一三四一)六月日の市河倫房軍忠状(市河文書)にみえる「赤沢南山」は、この山をさすといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「天上山」の解説

天上山

東京都伊豆諸島神津島にある山。標高572メートル。岩崎元郎の「新日本百名山」に選定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の天上山の言及

【神津島】より

…面積18.6km2,人口2276(1995)。天上(てんじよう)山(572m)を最高峰に小円頂丘群の集まる火山島で,9世紀に活動記録がある。天上山に源を発して西に流れる神津沢は伊豆諸島中最大の沢で,河口の前浜海岸近くに集落(神津島村)が形成されている。…

※「天上山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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