都心より南方約一八〇キロ、北部伊豆諸島の南端に位置する島。面積一八・五八平方キロの火山島で、上津島、神集島(三宅記)とも書く。最高峰
大島の
命を祀る
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
東京都大島支庁、伊豆諸島に属する神津島1島1村の村。南西岸の前浜と神津沢の下流に集落があり、神津島港、村役場、郷土資料館がある。ゴウとよばれる年齢集団の内部の結合は強固で、漁業などの基盤をなす。東京竹芝から神津島港まで船(夜行便)で約12時間(高速ジェット船で約3時間40分)、東京調布から神津島空港(1992年開港)まで飛行機で45分。ヒラマサ、カツオなどの漁業、花卉(かき)園芸などの農業、観光が主産業で、島酒(しまざけ)(焼酎(しょうちゅう))、くさや(干物)が特産。カツオ釣り神事が残る(物忌奈命神社(ものいみなのみことじんじゃ))。磯(いそ)釣り、ダイビングなどのマリンスポーツに訪れる人が多い。天上山(てんじょうさん)、神津島灯台、海水浴場の多幸(たこう)湾、温泉保養センター(1991年完成)などが観光地。2000年(平成12)神津島近海地震が発生した。面積18.58平方キロメートル、人口1855(2020)。
[沢田 清]
東京都の南187キロメートル、新島(にいじま)の南西にある島で伊豆諸島の一つ。東京都大島支庁神津島村に属する。伊豆諸島の造物主である事代主命(ことしろぬしのみこと)をはじめ神々が集まって、島を生み出す相談をした島、すなわち「神集(かみつど)い」の島がなまって島名となったという。神津島を開いた神を祀(まつ)る社が物忌奈命神社(ものいみなのみことじんじゃ)である。火山島で、天上山(てんじょうさん)(572メートル)は832年(天長9)と838年(承和5)に爆発の記録がある。二重式火山で火口丘は砂漠地帯とよばれ、低木とツツジが群生し、不動池と千代池がある。山頂より流れる神津沢は、伊豆七島最大の沢で、中心地区の前浜に至る。海岸は断崖(だんがい)が続き、三浦湾、多幸(たこう)湾には海食洞の洞窟(どうくつ)があり、とくに釜ヶ下洞窟(かまがしたどうくつ)は有名。本島の面積18.87平方キロメートル、東西4キロメートル、南北8キロメートル。亜熱帯海洋性気候と自然美で、富士箱根伊豆国立公園に指定されている。人口1999(2009)。
[沢田 清]
『神津島村編『東京の島 神津島』(1992・チクマ秀版社)』▽『実業之日本社編・刊『伊豆七島・小笠原』(1997)』
東京都伊豆諸島に属する島。一島で大島支庁神津島村をなす。面積18.6km2,人口1889(2010)。天上(てんじよう)山(572m)を最高峰に小円頂丘群の集まる火山島で,9世紀に活動記録がある。天上山に源を発して西に流れる神津沢は伊豆諸島中最大の沢で,河口の前浜海岸近くに集落(神津島)が形成されている。かつて男性は漁業,女性は農業と山仕事に従事し,その職能区分が厳密に分けられた島として伊豆諸島中特異な存在であった。農業や薪炭生産は自給用であったが,良港に恵まれた漁業は,カツオ釣りと鰹節加工が江戸末期から大正期にかけて盛んに行われ,伊豆半島の市場と早くから深いつながりをもっていた。その後カツオ漁は衰え,タイ,ブリなどの漁獲が多いが,現在も物忌奈命(ものいみなのみこと)神社では古くから伝わるカツオ釣りの神事が行われる。簡易水道は伊豆諸島中最も早く1926年にひかれ,道路舗装,火力発電所,灌漑用水などの施設も整った。昭和40年代から換金作物のさやエンドウなどが栽培されるようになり,男性も農業に従事するようになった。多幸湾,前浜,沢尻湾など海水浴に好適な白砂の海岸があり,大型船が接岸できるようになった上,92年7月には神津島空港が開設され,調布からの航空路線があって,観光客の増加が著しい。濤響(とうこう)寺に流人墓地がある。
執筆者:大村 肇
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Kozushima island
伊豆諸島北部にあり,新島-式根島と同様に北東~南西方向の銭州海嶺上に位置する第四紀流紋岩質火山島(単成火山群)。北端の返浜カリ流紋岩を含む新第三系が基盤。北北東~南南西に長く,径約6.5km×5km, 周囲約24km, 面積約19km2, 標高は572m(天上山)。主として溶岩円頂丘と火山砕屑物からなる。火山活動は高温溶岩と海水との相互作用による火砕サージ・スパイラクルなどが特徴的。約10万年前に活動開始し,18個以上の円頂丘を生じ,ここ3,000年間に2~3回の活動期があった。最新は838年の天上山。初期岩石は斑晶としてハイパーシン・カミントン閃石を含むものもあるが,後期は主として黒雲母のみ。
執筆者:谷口 宏充・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…東京都伊豆諸島に属する島。一島で大島支庁神津島村をなす。面積18.6km2,人口2276(1995)。…
…東京都に属し大島支庁(大島町,利島(としま)村,新島村,神津島(こうづしま)村),三宅支庁(三宅村,御蔵島(みくらじま)村),八丈支庁(八丈町,青ヶ島村)管轄下の島嶼(とうしよ)群をいう。かつては伊豆諸島以南の地も含めて漠然と豆南(ずなん)諸島と呼ばれた。…
※「神津島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
1/28 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/16 デジタル大辞泉プラスを更新
1/16 デジタル大辞泉を更新
12/10 小学館の図鑑NEO[新版]魚を追加
10/17 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新