天威(読み)テンイ

デジタル大辞泉 「天威」の意味・読み・例文・類語

てん‐い〔‐ヰ〕【天威】

天子威光皇威

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精選版 日本国語大辞典 「天威」の意味・読み・例文・類語

てん‐い‥ヰ【天威】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天の威力。また、天子の威光。みいつ。皇威。
    1. [初出の実例]「下増五類天威、抜済群生」(出典:性霊集‐九(1079)高野建立初結界時啓白文)
    2. 「唐の楊国忠、安祿山が、天威(てんイ)を仮(かっ)て後に」(出典太平記(14C後)三七)
    3. [その他の文献]〔書経‐泰誓上〕
  3. 天子の容姿。天子のお姿。〔春秋左伝‐僖公九年〕

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普及版 字通 「天威」の読み・字形・画数・意味

【天威】てんい(ゐ)

天帝。また、天子の威光。〔左伝、僖九年〕(斉の桓公)對(こた)へて曰く、天威、顏を(さ)らざること咫尺(しせき)、小白余、敢て天子の命を貪り、下拜すること無くんば、らくは下に隕越(ゐんゑつ)して、以て天子に羞(はぢ)を(おく)らん。敢て下拜せざらんや。

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