日本歴史地名大系 「天日名鳥命神社」の解説 天日名鳥命神社あめのひなどりのみことじんじや 鳥取県:鳥取市旧高草郡地区大畠村天日名鳥命神社[現在地名]鳥取市大畑大畑(おおばたけ)西方の小丘上にある。祭神は天日名鳥命ほか一神。旧村社。創建年代は不明。「延喜式」神名帳記載の高草郡七座の小社の一つ「天日名鳥(アマヒナトリノ)命神社」に比定される。天日名鳥命は建御熊命とともに天穂日命の子とされ、この三神をそれぞれ祀る式内社が高草郡にある。「因幡志」は大畠(おおばたけ)村の産土神を天三祇(あまさんぎ)ノ宮とし、かつて当地に天日名鳥命・天穂日命・天日鷲命をそれぞれ祀る社があったが戦火で焼失、のち三神を相殿として天三祇ノ宮と称したと述べ、のちに天鷺(あまさぎ)宮とよばれるようになったと記す。しかし享保六年(一七二一)の高草郡下分社帳(賀露神社文書)、明和六年(一七六九)の高草郡神社改帳(県立博物館蔵)とも天三祇宮・天鷺宮はみえず、大畠村の項には山王(二社)・八幡などを書上げている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by