デジタル大辞泉
「天日製塩」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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てんぴ‐せいえん【天日製塩】
- 〘 名詞 〙 食塩製造法の一つ。粘土質で海水のもれにくい広い塩田に海水を導入し、その水分を太陽の熱や風で蒸発させ、食塩を結晶させる方法。雨量が少なく、空気の乾燥している地方に適する。塩田法。天日法。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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天日製塩
てんぴせいえん
solar evaporation process
海水から製塩を行う方法の一つ。海水を塩田に導入して太陽熱で水分を蒸発させ塩分を析出結晶させる方法で,まず海水を貯留池に導入し,蒸発池で蒸発させ,結晶池で析出させる。気候条件や土質を選ぶのでどこででも採用できるわけではないが,メキシコ,西オーストラリア,紅海沿岸,地中海沿岸,アメリカ西海岸,黄海沿岸その他の高温乾燥地帯で行われている。日本は降水量が多いため,塩田で海水を蒸発させて濃縮した塩水をとり,これを煮つめて塩分を析出させる方法がとられた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の天日製塩の言及
【塩】より
…天然鹹水は,遮断された海が鹹湖や塩池となったり,地下に埋没して塩泉などの地下鹹水になったもので,鹹湖としてはアメリカのグレート・ソルト湖,西アジアの死海,地下鹹水としてはドイツのリューネブルク,イギリスのノースウィッチ,アメリカのシラキュースなどが有名である。 海水中に含まれる約3%の塩を太陽エネルギーと風とを利用して海水から水分を蒸発させ塩結晶を得る方法を天日製塩といい,紅海沿岸,地中海沿岸,中国黄海沿岸,メキシコ,西オーストラリアなどで行われている。天日塩では,蒸発池を段階的に設けて,濃縮を行い,その過程で夾雑物を除去し,さらに塩結晶を晶出させる。…
※「天日製塩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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