20世紀日本人名事典 「奥宮衛」の解説
奥宮 衛
オクノミヤ マモル
明治期の海軍少将 横須賀市長。
- 生年
- 万延1年10月7日(1860年)
- 没年
- 昭和8(1933)年1月7日
- 出生地
- 土佐国土佐郡潮江村(高知県高知市)
- 学歴〔年〕
- 海軍兵学校〔明治16年〕卒
- 経歴
- 日清戦争の黄海海戦に際しては、「扶桑」艦長心得として従軍。日露戦争の日本海海戦では「松島」艦長として活躍した。その後、「出雲」「壱岐」「三笠」の各艦長や、海軍砲術学校校長・横須賀海兵団長などを歴任し、明治44年海軍少将に昇った。しかし、従兄に当たる社会運動家奥宮健之が大逆事件に連座したため、大正1年に退官。6年横須賀市長に就任。昭和2年には逗子開成中学校長となり、学校の財団法人化や運動場の整備・吹奏楽部の創設などを推進し、同校の発展に尽力した。昭和8年同校長在任中に急死。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報