精選版 日本国語大辞典 「好加減」の意味・読み・例文・類語
いい‐かげん【好加減】
- [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 「よい加減」の変化したもの ) ちょうどよい程度。適度。
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
- ① かなりの程度であるさま。いいくらかげん。
- ② 徹底しないさま。
- (イ) 無責任で、なげやりなさま。また、深く考えないで、おおざっぱなさま。いいくらかげん。
- [初出の実例]「いいかげんなごまかしをいって脱して来たが」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)
- (ロ) 程度が軽く、なまぬるいさま。
- [初出の実例]「いい加減でいたはったら、未来のいつにならうが、えんえんと、群動息まずさ」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉霧一夜)
- (イ) 無責任で、なげやりなさま。また、深く考えないで、おおざっぱなさま。いいくらかげん。
好加減の補助注記
「いい加減」には、相反する二つの意味があるが、[ 一 ]の場合は「いい」と「加減」とが、それぞれ独立したアクセントで発音されるのが普通であるのに対して、[ 二 ]は「いい加減」全体で平板型に発音される。
よい‐かげん【好加減】
- [ 1 ] 〘 連語 〙 適当な程度。ちょうどよいころあい。いいかげん。
- [初出の実例]「あついをまいる衆もあり、又ぬるいを好て参る衆も御座る、夫成らば能加減にして進じませう」(出典:虎寛本狂言・禰宜山伏(室町末‐近世初))
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙