妙法輪寺(読み)みようほうりんじ

日本歴史地名大系 「妙法輪寺」の解説

妙法輪寺
みようほうりんじ

[現在地名]押水町麦生

麦生むぎゆう北端にあり、宝栄山と号し日蓮宗。本尊釈迦如来。もと真言宗の寺院であったが、至徳三年(一三八六)に死去した日源が住持の頃に法華宗に転宗したという(貞享二年寺社由緒書上)。「能登名跡志」には「今浜村に法華堂の五兵衛とて古き百姓あり(中略)日蓮の弟子日像と云僧、北国に法華弘通の為下向せし時、此者の家に滞留(中略)妙法輪寺の院主、日像と度々法論せしに院主打負日像の弟子となり、即ち改宗」と記し、「三州奇談」にももとは法輪寺という天台宗寺院で日像の勧めで改宗したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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