滞留(読み)タイリュウ

デジタル大辞泉 「滞留」の意味・読み・例文・類語

たい‐りゅう〔‐リウ〕【滞留】

[名](スル)
物事が順調に進まずとどこおること。停滞。「雪のため貨物輸送滞留する」
旅先でしばらくとどまっていること。滞在逗留とうりゅう。「ロンドン半年ほど滞留する」
[類語]止まる逗留居留滞在居る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滞留」の意味・読み・例文・類語

たい‐りゅう‥リウ【滞留】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 進行、移動しないでとまること。また、とどこおらすこと。停滞。
    1. [初出の実例]「今也禍欲及我、其可滞留乎」(出典:小補東遊集(1467‐68)移居瑞阜龍門菴)
    2. 「空にあがったものが、空に滞留、滞空をしていたりすることになる面白さというものは」(出典:方丈記私記(1970‐71)〈堀田善衛〉二)
    3. [その他の文献]〔荀子‐王制〕
  3. 旅先にしばらくとどまっていること。滞在。逗留(とうりゅう)
    1. [初出の実例]「旧冬可京着之処、依坂本路物忩滞留云々」(出典親元日記‐寛正六年(1465)正月四日)
    2. 「絶景ありて、到処面白くとも、滞留は無用ぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
    3. [その他の文献]〔張九齢‐渓行寄王震詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「滞留」の読み・字形・画数・意味

【滞留】たいりゆう(りう)

停滞。〔子、王制〕財物粟米をして、滯留ること無く、相ひ歸移(きい)せしめば、四一家の如くならん。

字通「滞」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android