孟母三遷の教え(読み)もうぼさんせんのおしえ

故事成語を知る辞典「孟母三遷の教え」の解説

孟母三遷の教え

教育には環境が大切であるという教え。また、教育熱心な母親のたとえ。

[使用例] そもそも、この家に決めた動機というのが、りに教育者が住んでいるということだった。〈〉小学校一年の女の子に、孟母三遷を実行したのだから、今から考えるとおかしいが[向田邦子父の詫び状|1978]

[由来] 「列女伝―母儀」に載っているエピソードから。紀元前四世紀、戦国時代の中国でのこと。後に偉大な学者となる孟子の一家は、最初は墓地のそばに住んでいましたが、幼い孟子が葬式のまねごとをするので、母はそれを嫌い、市場の近くに引っ越しました。ところが、今度は孟子が商人の駆け引きのまねをするようになったので、また引っ越します。今度の住まいは、学校のそば。孟子も学校で教えている礼儀作法をまねるようになったので、母は、これこそ教育に最適の場所だと考えて、もう引っ越すことはなかったということです。

異形三遷の教え

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デジタル大辞泉「孟母三遷の教え」の解説

孟母(もうぼ)三遷(さんせん)の教(おし)え

《「古烈女伝」母儀・鄒孟軻母から》孟子の母は、はじめ場のそばに住んでいたが、孟子が葬式のまねばかりしているので、市場近くに転居した。ところが今度は孟子が商人の駆け引きをまねるので、学校のそばに転居した。すると礼儀作法をまねるようになったので、これこそ教育に最適の場所だとして定住したという故事。教育には環境が大切であるという教え。また、教育熱心な母親のたとえ。三遷の教え。

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ことわざを知る辞典「孟母三遷の教え」の解説

孟母三遷の教え

孟子の母が、子どもの教育に適した環境を選んで住所を三度移し変えたという故事。

[使用例] そもそも、この家に決めた動機というのが、隣に教育者が住んでいるということだった。〈略〉小学校一年の女の子に、孟母三遷を実行したのだから、今から考えるとおかしいが、初めての子供で気負っていた若い両親の気持ちをありがたいと思わなくてはいけないのだろう[向田邦子*父の詫び状|1978]

[解説] 「古列女伝―母儀・鄒孟軻母」の故事によることば。まず墓の近くに住むと孟子が葬式のまねをした。教育上好ましくないと考え市場の近くに移ると、今度は商人のまねを始めた。そこで、学校の近くに転居すると礼儀作法のまねをしたので、孟子の母はこここそふさわしい環境であるとして居を定めたという。

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