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孫の手 まごのて

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

孫の手
まごのて

タケ材などの先を手首の形にした 40~50cmぐらいの長さの道具。背中の手の届かないところをかくのに用い,一種の民芸品として扱われている。孫の手の意味は,中国の伝説「神仙伝」にある麻姑 (まこ) という鳥のように爪の長い仙女の名から転じたといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

まご‐の‐て【孫の手】

《「麻姑(まこ)の手」の意》長さ30~60センチの竹または木の棒の先端を人の手首から先の形に作ったもの。背中をかくのに使用。→麻姑(まこ)

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世界大百科事典 第2版の解説

まごのて【孫の手】

手に持って自分の背をかく道具。先端を小さな手のようにつくった竹の棒で,爪杖,あるいは如意ともいう。《和漢三才図会》によれば中国の伝説に由来するといい,漢の桓帝の代に蔡経という男が神仙の王の訪問を受けた際,若くて美しい仙女の麻姑(まこ)に会い,鳥のような爪をしているのを見て,その爪で背中をかいてもらったらさぞ気持ちいいだろうと想像した話が《神仙伝》にある。唐の杜牧の詩には,愁いがきたとき杜甫や韓愈を読むと,麻姑にかゆいところをかいてもらうようだとうたわれており,麻姑の手が転じて孫の手となったともいわれる。

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大辞林 第三版の解説

まごのて【孫の手】

〔「麻姑まこの手」からという〕
一方の端を曲げて、手先の形に作った、5、60センチメートルの棒。手の届かない背中などを搔くのに用いる。 → 麻姑

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

孫の手
まごのて

背中などの手の届かないところを掻(か)くのに用いられる道具。竹材などを細く削ってできた杖(つえ)状のもので、先が指先を軽く折り曲げた片手の形になっている。この語は、中国の伝説上の仙女、麻姑(まこ)の手から転じたものといわれている。麻姑は、後漢(ごかん)の時代に、姑余(こよ)山で仙道を修得した。その爪(つめ)は鳥のように長く、それで掻かれると非常に気持ちがよかったという。物事がうまく思いどおりに運ぶことのたとえに「麻姑を倩(やと)うて痒(かゆ)きを掻く」という諺(ことわざ)がある。[芳井敬郎]

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世界大百科事典内の孫の手の言及

【麻姑】より

…麻姑降臨の幻想的な筋書は,道教教団が7月7日に行った厨(ちゆう)の儀式と関係するとされる。なお麻姑は爪が長く,蔡経は背中がかゆいときにかいてもらえば気持ち良かろうと考えたとあり,いわゆる〈孫の手〉は実は〈麻姑の手〉のことだという。【小南 一郎】。…

※「孫の手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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