宇土古墳群(読み)うどこふんぐん

日本歴史地名大系 「宇土古墳群」の解説

宇土古墳群
うどこふんぐん

[現在地名]天瀬町五馬市

現町域南部の五馬いつま台地の丘陵上にある。昭和六〇年(一九八五)の発掘調査により旧石器時代の良好な包含層のほか、弥生時代の竪穴住居跡土壙墓甕棺などの墓地遺構とともに三基(一―三号)の古墳が確認された。うち三号古墳は特異な構築技法による小竪穴式石室が二基近接して並んでおり注目される。石室は板状の石を十数段、小口に積重ね、白色粘土で隙間を埋め、そのうえで全面に丹塗したもので、それぞれから鉄鏃や滑石製小玉などの副葬品出土した。一号石室が五世紀中葉ないし後半、二号石室はこれに次ぐ時期のものである。一号石室からは三〇歳代男性と四〇歳前後の女性各一体、二号石室からは三〇歳代男性、二〇歳前後の女性、四〇歳代の女性各一体の計五体が出土。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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