宇宙機(読み)うちゅうき(英語表記)spacecraft

翻訳|spacecraft

日本大百科全書(ニッポニカ)「宇宙機」の解説

宇宙機
うちゅうき
spacecraft

打上げロケットlaunch vehicleにより大気圏外に出て宇宙空間を飛行する物体を、一般に広く宇宙機とよぶ。人工衛星、人工惑星とよんでもよいが、乗り物という観点にたつと宇宙機となる。人を乗せる場合は、とくに有人宇宙機もしくは宇宙船という。宇宙空間は、超真空とか極低温、または逆に太陽からの強い放射線といった特殊な環境にあり、大気圏内での空気の抵抗を受ける心配はないかわりに、空気中の酸素を利用することはできず、宇宙機の推進装置にも、また宇宙機内の環境制御にも特別の設計がいる。なお、多くの場合に飛行時間も長期にわたるので、部品や装備品に対してもきわめて高い信頼性や安全性が要求される。

[新羅一郎・久保園晃]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「宇宙機」の解説

宇宙機
うちゅうき
space craft

宇宙空間を飛行する飛行体の総称。有人・無人を問わず,ロケットによって打上げられる人工衛星,宇宙探査機宇宙往還機宇宙ステーションなどが含まれる (→宇宙船 ) 。宇宙機に最低限求められる装備は,真空や放射線など過酷な宇宙環境に耐える構造と,電源,通信機器,制御機器などである。ミッション (使命) によっては,地球大気への再突入時に生じる高熱に耐えられる構造が必要となるし (スペースシャトル) ,また,与えられたミッションをまっとうするための寿命 (通信衛星で約 10年間) を実現させるために,宇宙環境による部品の劣化燃料の必要量を検討することも大切である。

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