20世紀日本人名事典 「安宅弥吉」の解説
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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実業家。石川県石川郡金石(かないわ)町(現金沢市)に生まれる。父の又吉は金融業、肥料などを商う有力商人。1895年(明治28)東京高等商業学校(一橋大学の前身)卒業後、日下部(くさかべ)商会に入社、まもなく香港(ホンコン)支店支配人に就任。1904年(明治37)百三十銀行破綻(はたん)の影響で危機に陥った同商会の営業を継承して安宅商会を設立。取引商品種目は多数に及んだが、とくに1926年(大正15)に八幡(やはた)製鉄の指定商の一つになることによって、鉄鋼業界への飛躍の基盤をつくった。1942年(昭和17)安宅商会を退社。その間、大阪毛織、大阪商船ほかの重役、大正から昭和にかけての18年間大阪商工会議所副会頭、会頭を務め、1939年には貴族院議員となった。
[西村はつ]
『『安宅産業六十年史』(1968)』
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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