安陀衣(読み)あんだえ

精選版 日本国語大辞典 「安陀衣」の意味・読み・例文・類語

あんだえ【安陀衣・安陀会ヱ】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] antarvāsa音訳。中宿衣内衣下衣などと訳す ) 仏語。僧の着る三衣(さんえ)の一つ。五条からなり、体に直接着るもので、人目につかない所や、作業に従事するときは、このままでよいとされる。三衣の中ではきわめて略式の衣。中国・日本では、三衣は本来意味を失い、法衣の上に別に身につけるものとなり、禅宗では絡子(らくす)がこれに相当する。五条衣。
    1. 安陀衣
      安陀衣
    2. [初出の実例]「今見天竺袈娑鬱多羅僧并安陀会也」(出典参天台五台山記(1072‐73)五)
    3. [その他の文献]〔六物綱要〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android