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宏道流 こうどうりゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宏道流
こうどうりゅう

生け花の流派。袁仲郎流ともいう。中国,明の袁宏道の『瓶史』を学んだことによる流名。江戸時代中期の生花の大成期に梨雲斎望月義想が創始。典型的な生花流派で,内容的には『瓶史』と多少異なるがよく研究され文献も残る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宏道流
こうどうりゅう

いけ花流派。江戸時代の享保(きょうほう)から享和(きょうわ)に至る間(1716~1804)、中国明(みん)朝の文人袁宏道(えんこうどう)(字(あざな)は中郎)の著書『瓶史(へいし)』の花論に共鳴して名づけられた流派。宏道流のいけ花は「斉整」であることを追求する姿勢をもち、生花を古典としながら盛り花、投入れ、自由花にも及んでいる。5代義寛(ぎかん)を中興の祖とし、現家元義耀(ぎよう)に継承されている。流の著として『瓶史国字解』『袁中郎流挿花図』が知られている。[北條明直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の宏道流の言及

【いけばな】より

…享保期から明和・天明期(1764‐89)にかけては,抛入花から生花へと日本のいけばなが変化をとげる過渡期であって,抛入花と立花の優劣論や,寛延年間(1748‐51)の落帽堂暁山のごとく五常の道を説き〈義あつて花を生くればいけはななり〉などの所論を重ねて,草木の出生(しゆつしよう)を明らかにし,それに従って花を生けるこそ本義であるとする,安永・天明期(1772‐89)の是心軒一露の《草木出生伝》の出現までの道をたどる。明和から安永・天明期にかけては生花の諸流派が多数の成立をみた時代で,千家流,松月堂古流,古田流,遠州流,庸軒流,源氏流,但千流,正風流,千家我流,相阿弥流,宏道流,石州流,東山流などの流派が,それぞれの主張にもとづいて生花の教導をはじめた。生花がその花形(かぎよう)を明確に定めるのは文化・文政期(1804‐30)であって,陰陽五行説や地水火風空の五大を説いて花形を形成しようとした松月堂古流からはじまって,やがて天地人三才格による花形の定めが一般化し,円形の天に内接する正方形の地の図形を,さらに半切した三角形(鱗形)を求め,天枝・地枝・人枝の3本の役枝によって花形を定める,当時として最も合理的な未生斎一甫の考え方によって,生花はその花形を完成したものとみてよい。…

※「宏道流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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