日本歴史地名大系 「宗玄村」の解説 宗玄村そうげんむら 石川県:珠洲市宗玄村[現在地名]珠洲市宝立町宗玄(ほうりゆうまちそうげん)南黒丸(みなみくろまる)村の南にあり、内浦街道が通る。南に鵜島(うしま)村領・当村領が続いていたと考えられ、浜方には南黒丸村の飛地領があった。村域の入組みは鵜島三箇(うしまさんが)と称されるように古くからの密接な結び付きがあったからで、独立分村は元和六年(一六二〇)頃の検地に伴うものと考えられる。村名の由来となった宗玄忠左衛門家の天保一〇年(一八三九)の由緒書上帳(角谷文書)によれば、元祖の畠山左衛門尉某が鵜島に来住、守護畠山氏から直(ただ)郷鵜島村内の田地一五〇石を与えられ、法名を宗玄とし、宝徳二年(一四五〇)九月に病死。七代宗玄のときこの所領は前田利家領となり、慶長期(一五九六―一六一五)の竿入で一八三石余の打出しとなり、免四ツと定められた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報