デジタル大辞泉 「操觚字訣」の意味・読み・例文・類語 そうこじけつ〔サウコジケツ〕【操觚字訣】 江戸中期の語学書。10巻。補編・遺編・続編5巻。伊藤東涯とうがいの草稿を子の伊藤東所が編纂。宝暦13年(1763)の東所の序文がある。漢文の文章作法を説き、同訓異義の漢字を集めてその差異を示したもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「操觚字訣」の意味・読み・例文・類語 そうこじけつサウコジケツ【操觚字訣】 江戸中期の語学書。一〇巻、補編、遺編、続編五巻。伊藤東涯の未定稿をその子東所が修訂、編集。宝暦一三年(一七六三)序、安永二年(一七七三)に改編。明治一二~一八年(一八七九‐八五)刊。漢文の文章作法を説き、実詞、虚詞にわたり同訓異義の漢字と用例を集めてその差異を示す。荻生徂徠の「訳文筌蹄(せんてい)」と並ぶ近世の代表的語学書。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「操觚字訣」の意味・わかりやすい解説 操觚字訣 (そうこじけつ) 江戸中期の儒学者,伊藤東涯の著した字書。子の伊藤東所が編成,10巻。補遺5巻は,村山徳淳の増訂。明治初期に出版。漢語文字の用字法を,篇法,助字(文末助詞,助辞),語辞(副詞,介詞,接続詞,感嘆詞),虚字(動詞),雑字(動詞,形容詞,数詞など),実字(名詞)に6分類して説明する。どの部門の文字にも,先秦から魏・晋にわたる経伝,史書や唐宋古文の用例を豊富に挙げ,実字(名物の称呼)は東涯の《名物六帖(めいぶつりくじよう)》13箋とおなじく11門に分けて百科事典風に解説する。江戸期の漢語文典として荻生徂徠の書《訳文筌蹄》と双璧をなす。執筆者:戸川 芳郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報