宮村才蔵(読み)みやむらさいぞう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮村才蔵」の意味・わかりやすい解説

宮村才蔵
みやむらさいぞう
(?―1782)

江戸後期の義民。淡路島の三原郡宮村(現、南あわじ市)の農民。徳島城主蜂須賀(はちすか)家の支藩扱いであった淡路島で、1782年(天明2)縄会所、木綿会所の設立による増税に反対する一揆(いっき)が起こった(縄騒動という)。本藩の介入で農民の願意が通ったが、張本人として才蔵は梟首(きょうしゅ)となった。犠牲者をしのぶ記念碑が、兵庫県南あわじ市広田の大宮寺境内に建っており、板垣退助(たいすけ)の撰文(せんぶん)が刻まれている。

[横山十四男]

『小室信介編『東洋民権百家伝』(岩波文庫)』

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関連語 岩波文庫

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宮村才蔵」の解説

宮村才蔵 みやむら-さいぞう

?-1782 江戸時代中期の一揆(いっき)指導者
淡路(あわじ)(兵庫県)三原郡広田宮村の農民。天明2年徳島藩洲本(すもと)支庁の増税策に反対した一揆(縄騒動)を指導要求はとおったが,首謀者として山添村清左衛門とともに同年処刑された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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